理化学研究所 脳神経科学研究センター 基礎科学特別研究員

板尾 健司 / Kenji Itao

統計物理学・複雑系理論・文化進化論を用いて、人類史に典型的な文化や社会構造が生まれる仕組みを研究しています。

時代や地域が異なる社会に似た文化が生まれることがあるのはなぜかを、数理モデルとシミュレーションによって探究しています。特に、親族構造、家族形態、贈与、人口転換などを対象に、文化人類学や歴史学の対象を、物理と進化の方法によって研究しています。

contact: kenji.itao[at]riken.jp

Kenji Itao

研究概要

遠く離れた地域の文化がなぜ似ているのか、これは人類史における究極の謎の一つです。文化人類学者や歴史学者は、さまざまな時代や地域の文化の中に構造的なパターンを見出してきました。 私は、よく似た文化が生まれるのは、人間が社会を作る限りにおいていつでも成り立つ、「文化を生む仕組み」があるからだと考えています。 そこで、統計物理学と進化理論の発想で、ミクロの個人の相互作用がマクロの社会構造を生む仕組みを調べ、人類史を理論的に説明する普遍人類学に取り組んでいます。

普遍人類学のアプローチを示す概念図
普遍人類学は、人間社会に一般的な対人関係を数理モデルで表現し、シミュレーションによって社会構造が生まれる仕組みを説明します。

主な業績

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